希う心
良い音楽や、漫画、小説、映画に巡りあうと人生がそこそこ救われた気になる。要は返事のないものに憧れ、愛し、金を払うのは気持ち良い。
白ロムタブレットは問題なく動作している。遊びや酒が一過性なものに対してタブレットでみる漫画、小説は心に残る。暇潰しとしては良い部類のはずだ。(ただ遊びと酒は自分と生涯の友、恋人との鎹である。亡くせば二度と手に入らないので無下にはできない。)
この資本主義社会が提供し続けるエンターテイメントと一人でも暮らしていけるよう効率化された社会は確かに男女間に隔たりを齎しているだろう。
ぼくかて、失敗したデートの日には帰って自慰行為に耽り恥を持って恥を忘れるのだ。忘れるというか、恥の上塗りだ。
最新作のAVがゲオでなんと一週間数百円。
それほどタイプじゃない女性とのデート数万円?
いったい、どういうことなのか!!
ちょっとした見返りくらいほしいですだって人間だもの。
青空文庫で言えば夏目漱石の「明暗」は無料だ。著作権のために早死になされ、なにゆえに先生は世の女性より献身的なのですか(勝手な解釈)
冗談はさておき、男女の隔たりが現在進行形である2015年。
誰も傷つけたくないし、浪費したくない。
あなたが男で、しかも傷つきたくないというなら家でAVを見て自慰行為に耽り疲れて眠っていればいいのだ。
どうせ、知らねばならないことに気付かぬまま人は最後を迎える。
時々、PSで発売されていた人生ゲームを思い出す。中学生の時に友人Tの家でやった。友人Tは開始してすぐ、簡単に手が入るブスと結婚し他プレイヤーから祝儀を集めた。え?と戸惑っているうちに人生は進む。
子をばんばん産み、その度に他プレイヤーは祝儀と称した集金を強制される。
ゲーム終盤が近づく頃には、ステータスを高めて金を稼ぎ、美人と結婚しようとしていた僕との差は埋められないほどになっていた。僕は稼ぎもないまま生涯独身のまま人生ゲームを終えた。この結末を見て僕は人生ってなんなんだよ、と心底思ったわけである。
人生が、人生ゲームではないことを願う。
きっとタブレットの中に人生はない。
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