愛した人を忘れられないので憎むことにしました
朝、タブレットの調子がおかしくなったので諦めて電源を落としたままにしKindleで小説を読む。Kindle は良い。紙媒体ももちろん好きだが、本棚をそのまま持ち運んでいる感覚は直接安心感だ。分厚い小説一冊、鞄の中に潜ませているのとは負担量が全然違う。あまり読む気になれない朝に、鞄の底に沈む本は鉄アレイも同然だ。
これほど快適でいつも身近に在るのならkindle white paper wifi モデルではなく3g回線のやつを買えば良かったと思う。購入した当初、漫画はタブレットで読み、文章はkindle と分別して読むのでそれほど高い機種は要らないと思っていた。Wifiのみなら本を買いすぎることもないだろうとも思っていたが、本など一軒の酒代に比べれば安いものである。買いたい時に買わねばなるまい。クレジットの請求額がいつも予想の斜め上、程度はむしろ許容範囲だ。とにかくぼくは酒を飲む理由と等しく本を買う理由が必要なのである。
器だけが大きくなって、中身は穴だらけの自分を満たさなければならない。
注文していた白ロムタブレットが届いた。
8インチのタブレットになったので「月に吠えらんねえ」を読もうと思う。まだ一話しか読んでいないが、今や商品価値の低い「詩」をなるほど漫画にすることで立派な商品にしてしまっている。文章に自分を投げ出し現実社会から隔たりを持つ詩の世界は外から見れば漫画的だ。
朔太郎の詩に青春を預けた僕から見ればこの大胆さを手放しに褒められないものもある。が、こういうものを待っていた気もする。
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