死ぬ前に最後の詩を書いていた夜、きみは食べログをみていた
意欲らしいもののほとんどを奪うこの時期、街は穏やかで優しく、舞い散る桜は悲しみだ。
やらねばならないことは山ほどあるというのに、冬から春先は持病である気管支炎のため体調が芳しくない。何度通院しても再発する。そして疲れを言い訳に様々な「やるべきこと」から逃げてしまう。
このままではダメだ、ダメだと思いながらも窓際に植えたハーブを眺めるだけの日々が過ぎた。
平穏無事な毎日を過ごすために春があるわけではない。が、それ以外に出来ることもない気がするのもまた春。
最近のこと。
4/2
土曜はバーに向かう前に花見へいった。
4/3
日曜の昼も花見をした。夜は同級生の野郎連中とガルパンを観にいった。
「ふー、また特殊なコーティングによって誰も死ななかったな」と思った。
劇場チケットはYが前売りで買っていたが、Sは払わず帰宅した。
相変わらずな奴である。
日中を野外で過ごしたためか、夜中は咳き込んで眠れず。
4/4
体調を崩して家にいた。夜は桜のある公園を歩いた。
4/5
一日中働いていた。
4/6
仕事帰り、うつぼ公園にてまた花見。ワインを飲んで酔った。
4/7 から4/10
この四日間は無気力・無感動に陥り何もできなかった。出来るだけ誰とも会わないようにした。アニメが1秒も楽しくなかった。小説が1行も目に入ってこなかった。仕事は惰性に任せた。
泣きもできず、空っぽだった。
僕がいなくなっても誰も泣かない世界を想像していた。
4/11
一日中働いていた。
4/12
一日中働いていた。
4/13
また雨が降った。
もう花見は出来ない。
4/14
一日中働いていた。
4/15
一日中働いていた。
4/16
一日中働いた後、ぶっ倒れるまで飲んだ。
悲しいだけ飲んで救われないだけ苦しんだ。
バカになるほど飲むしかやることのない夜の多さよ。
酔い覚めの朝に通りの向こうから歩いてくる友を見る。