あなたを忘れた後にあなたを想って詩を書くということ
「私たち行く宛もなく旅に出て帰る場所もなく彷徨うよ」
あなたがそう言うとこの世界にある全ての電車が透明な駅へと向かいだした
夢は去ってしまった
僕にはもう取り戻せない
終わらなさそうな狂気の時代がようやく終わると期待していた
あなたを忘れるために生きていかなくちゃならなくなったこの人生の天窓を見る
どこかにあった扉に手をかけて
思い出からも出て行って
誰にも見えない花に触れるともう文字でこの世界を語れない
突然、僕は一人じゃ眠れなくなった
誰の手をつないでも
誰と眠っても
誰と囁きあっても僕は一人で
この悲しみにもかかわらず僕は生きていかねばならない
自分が誰かも知らない自由の中で
あなたが誰だったかも分からなくなって
世界はただただ過ぎてゆく
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