(象徴的叙情詩) 猫とあの人
天気予報が雨と言ってて
本当に雨が降ったから嫌になったの
どうしてついでに夜がくる必要があったのかしら
まだ冬が残る夜に、はるか彼方の街角で
ネオン色の街灯がアスファルトを照らしていて
逆光が路上を歩く猫を黒く染めたよ
濡れてる猫はわたしみたい
捨てられたまま大人になっちゃった
街の中に降る雨はさぁさぁ、さぁさぁ、さぁさぁ
雨といえど嘘をつくことでしか真実を伝えられないのを私は知っている
他の雨はリズムを鳴らして楽しんでいる最中
信号が何度変わっても悲しみが猫なら渡らない
さて布団の中で、離れてったあの人のことを考えていました
何故か気付いたらいつもそう
あの人から愛されるのは無理だって気付いてたと思う
そう感じてしまう気持ちさえ好きなのも事実ではあったし、離れていかれるという不安さえ好きだった
離れていってやっぱりなって
それでも愛したままでいたかったなって
わたし、なんとなく!
出会って離れていくまでが恋愛だと思っていたの
だけど好きになって忘れていくまでをきっと恋と呼ぶのだわ
猫の頭を撫でた後に笑って
わたしたちの目線が届く最後の曲がり角で
あなた振り向いてくれるの待ってた
最後の曲がり角、永遠の後ろ姿
あそこでネェってわたしが呼びかけたら
いつまでもそのこと覚えててくれたかしら
コメント
コメントを投稿